
小川千甕(おがわせんよう)1882年–1971年

小川千甕は明治・大正・昭和に活躍した日本画家です。 仏画から出発して日本画を描き、大正期のヨーロッパ遊学の前後から洋画にも積極的に取り組みました。最終的には、日本画の中でも特に画家の感情を豊かに表現する南画(文人画)に芸術の理想を見出し、優れた作品を数多く手がけました。現在でも、展覧会が催されるなどその作品は多くの人に親しまれており、高い価値を誇ります。
叙情性豊かな南画(文人画)に境地を開いた日本画家
1882年、小川千甕は京都府に生まれました。
大正・昭和期の日本画、洋画の大家として活躍した千甕ですが、その画業は仏画師の北村敬重のもとで修行することから始まりました。15歳にして勉強を開始した千甕はめきめき頭角を現し、5年後には洋画家・浅井忠のもとで洋画の手ほどきを受けて見識を深めます。また20代の半ばには陶芸の絵付けも行いました。この頃には、俳誌「ホトトギス」の挿絵画家も務めています。
また大衆雑誌「太陽」の挿絵・漫画などを手がけ、人気を呼びます。
そんな小川千甕は大正時代の初めにヨーロッパ遊学を経験。油絵を学び、帰国後は展覧会に洋画を出品しています。しばらくは新進気鋭の洋画家として活躍しますが、1920年代から日本画も手がけるようになり、日本画家たちのグループである珊瑚会に参加。その後、戦前・戦中・戦後に至るまで日本画の世界で絵筆をふるい、特に正確な写生より画家の感情や情緒を重視する南画(文人画)に傾倒します。
戦後は積極的に個展をひらいて話題を呼び、ますますのびやかになる絵筆をふるってすぐれた作品を数多く世に送り出し、87年の生涯をまっとうしました。
小川千甕の代表作
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「朝明の霞」
1922年の作品で、朝ぼらけの霞が掛かったしっとりとした風景を情感たっぷりに描いています。荷を積んだ舟が船頭に操られて川を行く姿が、風景の中に溶けるような筆致で表現されています。 写生によって事物を見る目が狭まることを良しとせず、自由闊達に絵筆を動かすことを志した千甕ならではの作品といえます。
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「孔雀明王像」
南画に独自の境地を開き、洋画も得意とした小川千甕ですが、その絵画的ルーツは仏画にあります。 この「孔雀明王像」は、仏画師・千甕の代表作であるといえます。絢爛たる羽を広げた孔雀の上に鎮座した明王の姿は、孔雀の羽のひとつひとつに至るまで緻密に描きこまれています。
その他、小川千甕の画業は画集『西遊画帖』などにも見ることができます。
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