
陳洪綬(ちんこうじゅ)1599年–1652年

陳洪綬は、明代末期から清代初期の中国で活躍した画家です。
「奇癖」と称されるほどの独自のタッチを編み出した職業画家であり、生前は売れっ子として活躍しました。人物画や山水画、またさまざまな故事(有名な昔話)を題材にした作品を手がけています。
その作品は、伝統を大事にする当時の潮流とはひと味違う独自の路線を行くものとして、現代においても高い価値を誇ります。
独特のユニークな絵画を完成させた誇り高き画家
陳洪綬は、明王朝の黄昏というべき時代に誕生し、清王朝が栄華を極める時代に活躍しました。
1599年、現在の中国浙江省生まれ。幼い頃から絵画に興味を持ち、家の壁に『三国志』の人気キャラクター関羽の絵を描き、そのクオリティに家族が驚いたという逸話が残されています。
生家はエリート一族で浮遊でしたが、1613年頃に洪綬はその家を出て独立。父が亡くなったことで相続問題が持ち上がり、兄弟関係が悪化したことが原因といわれています。
1613年、14歳の陳洪綬は、さっそく若くして絵画の才能を発揮。早くも職業画家として自立します。 そんな生活の中で、父祖のように科挙に合格して役人になりたいと思いますが、なかなか科挙に受かることはできず、いつしか絵画1本で世を渡っていくことを決意します。 肖像画や風景画のほか、書籍の挿絵、酒牌(現在でいうところのカードゲームに使うカードのようなアイテム)の絵なども引き受け、売れっ子画家として活躍します。
1642年頃、43歳にして明王朝の宮廷に招かれますが、宮仕えは性に合わないということで故郷に戻りますが、当時はちょうど明から清へと移り変わる時代。陳洪綬の故郷には清軍が押し寄せていたために、戦火を逃れて隠遁。1652年に故郷に戻りましたが、その年に生涯を閉じることになりました。
陳洪綬の代表作
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「水滸葉子」
中国が世界に誇る古典文学『水滸伝』をテーマにした作品で、物語に登場する英雄たちを描いています。 版画で描かれた酒牌用の作品であり、英雄たちのキャラクターを見事につかみ、個性を完璧に描き分け、迫力たっぷりに表現していることもあって人気を呼びました。 江戸時代の日本において、水滸伝の挿絵を担当した葛飾北斎や歌川国芳が直接・間接的に「水滸葉子」の影響を受けているという説があります。
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「屈子行吟図」
秦の始皇帝が歴史に登場する以前、中国大陸に統一王朝がなく、分裂して相争っていた戦国時代(紀元前403~紀元前221年)。その時代、「楚の国」の政治家として活躍した屈原を描いた作品です。
屈原は、秦の謀略に踊らされる楚の王を諫めるために自害するという苛烈な生涯を送った人物で、陳洪綬はその激しい愛国心に衝撃を受け、彼をテーマにした作品を残しました。 「屈子行吟図」は、厳しい表情で道を歩む屈原の決然とした姿を、シンプルでありながらも流麗な筆致で描いた肖像画の傑作です。 その他、「宣文君授経図」「陶淵明故事図」などが代表作として知られています。
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